自分という闇から救ってくれたのはあなたでした。
「大丈夫?ん〜。熱上がってきたね。
俺の部屋で様子をみようか。人が沢山居るところは疲れるもんね。」

そう言ってそいつを姫抱きして、一つ課題を残していった。

「あいつの名前。どーするよ。」

遥が、いった様に
あいつの名前を仮でもいいから決めなきゃならない。

「蘭が拾ってきたんだから蘭が決めたらいいじゃん。」

凛の一言で遥と渚が凛に同意したので
名前は俺が決める事となった。

苦手なんだよな。

こーゆう、残るやつ。

名前なんてこれから一生使うものかもしれないし。

でも、俺は覚悟を決めてひとつあいつに
似合いそうな名前を見つけた。

「こはな。」

俺の口からはこれしかでてこず、
なんだか、恥ずかしくなった。

「ぷっ!ハハハハ!日本一の暴走族の総長からそんな可愛い単語が出てくるとは思わなかった!ハハハハっ!ダメ!もう、笑っちゃう!」

俺が真剣に考えたってのに大爆笑する渚は、最低だと思う。

まだ笑ってるし。

「るせぇぞ。なぎ!」

少し声を荒げてもみるが、まるで効果がない。

どころか、笑う奴が増えた。

遥も笑いだしたのだ。

「蘭が顔真っ赤だ。ハハハハハハっ!」

サイテーだ。

こいつら。

そう思った瞬間だった。


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