自分という闇から救ってくれたのはあなたでした。
愛side
「ごめんなさい。め、わくかけ、て。」
途切れ途切れにいうその単語に俺は、
凛を重ねた。
凛は、昔母親からの酷い虐待を受けていた。
そして、女性に恐怖を感じる様になったと聞いた。
そのとき、凛は10歳だったが、ろくに喋ることもできなかった。
母親から教えてもらった言葉以外は。
その言葉とは、お前はいらない子という最低な一言だった。
その言葉に縛り付けられ生きてきた凛は、何度も自殺を試みた。
その度に、俺や蘭が止めに入っていた。
蘭と俺は産まれた頃からの馴染みで、遥と渚は、中学生からの付き合いになる。
そして、凛は俺たちが10歳の頃に俺のうちに引き取られてきた。
凛の実年齢は、わかっていない。
凛の母親は自らのアパートで凛を一人で産みなんの登録もせず、病院などにも一切頼らなかった。
しかし、そのアパートの大家が凛を所持発見した後、うちの病院に運ばれてきたときには、栄養失調、肺炎を併発しており、危険な状態だったと親父から聞いた。
そして、凛の母親は自殺。
凛は天涯孤独となってしまい、俺の親父がそれを知って、うちに引き取ったのだ。
それは俺たちが10歳だった頃の話だ。
それからは、凛は、苗字と名前を貰い、俺たちが言葉を懸命に教え続けた。
そうして、俺たちに心を開いてくれた凛。
虐待を受けていた凛にこの子はとても
重なった。
そんな昔に浸っていると、ドアがノックされ下から紙がはせられた。
「ん?なんだ?ちょっと待っててね。取ってくるからね。」
その子にまってをつけて紙を取りに行った。
するとそこには、
[蘭がその子の名前こはなだって。 凛]
凛から送られてきたものだった。
凛も成長はしているものの、まだまだ小さい子供みたいに可愛い。
「君の名前はこはなだって。可愛い名前だね。どう?気に入った?」
いつの間にかこはなは寝ていた。
寝ているひとに喋りかけてしまうところは、医療独特だと思う。
医療でも意識を確かめるため常に患者さんに喋りかける。
でも、こはなと名付けられたこの子は、一体何者なんだろう。
「ごめんなさい。め、わくかけ、て。」
途切れ途切れにいうその単語に俺は、
凛を重ねた。
凛は、昔母親からの酷い虐待を受けていた。
そして、女性に恐怖を感じる様になったと聞いた。
そのとき、凛は10歳だったが、ろくに喋ることもできなかった。
母親から教えてもらった言葉以外は。
その言葉とは、お前はいらない子という最低な一言だった。
その言葉に縛り付けられ生きてきた凛は、何度も自殺を試みた。
その度に、俺や蘭が止めに入っていた。
蘭と俺は産まれた頃からの馴染みで、遥と渚は、中学生からの付き合いになる。
そして、凛は俺たちが10歳の頃に俺のうちに引き取られてきた。
凛の実年齢は、わかっていない。
凛の母親は自らのアパートで凛を一人で産みなんの登録もせず、病院などにも一切頼らなかった。
しかし、そのアパートの大家が凛を所持発見した後、うちの病院に運ばれてきたときには、栄養失調、肺炎を併発しており、危険な状態だったと親父から聞いた。
そして、凛の母親は自殺。
凛は天涯孤独となってしまい、俺の親父がそれを知って、うちに引き取ったのだ。
それは俺たちが10歳だった頃の話だ。
それからは、凛は、苗字と名前を貰い、俺たちが言葉を懸命に教え続けた。
そうして、俺たちに心を開いてくれた凛。
虐待を受けていた凛にこの子はとても
重なった。
そんな昔に浸っていると、ドアがノックされ下から紙がはせられた。
「ん?なんだ?ちょっと待っててね。取ってくるからね。」
その子にまってをつけて紙を取りに行った。
するとそこには、
[蘭がその子の名前こはなだって。 凛]
凛から送られてきたものだった。
凛も成長はしているものの、まだまだ小さい子供みたいに可愛い。
「君の名前はこはなだって。可愛い名前だね。どう?気に入った?」
いつの間にかこはなは寝ていた。
寝ているひとに喋りかけてしまうところは、医療独特だと思う。
医療でも意識を確かめるため常に患者さんに喋りかける。
でも、こはなと名付けられたこの子は、一体何者なんだろう。