私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

くすんだ赤の鳥居を潜って、今度は階段を下って。

本殿には目もくれず、その奥にあるあの場所に向かう。

本殿の裏の何もない場所。

元々は経蔵が鎮座していた空間。

小学校に上がる前に見つけた私の居場所。

最初にこの場所を見つけた時は鳥肌が立ったのを覚えている。

古いだけのその街が急に別世界になった。

私は何回もそこに通った。

友達にも教えてあげた。
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