私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

それが私の普通。

誰とも言葉を交わさないし誰も私に見向きもしない。

なのに……。

「日が出てても外はやっぱり寒いねー」

「あ、あの人近所のお兄さんだ」

「ハナ、見て見て。面白い形の雲!」

「ハナ?ハナはどこに向かって歩いてるの?」

空耳だと思い込もうとしたけど無理!

「ねえ、うるさい」

「あれ?さっきまでは名前で呼んでくれてたのに」
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