私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

朔はまたねなんて言ってたけど、私はもう朔に会う気はない。

しばらくは神社にも行かない。

だって、わざわざあそこに行かなくても家には誰もいない。

だから私にはあそこに行く理由がない。

「なんだかなぁ」

虚しくなって歩みを止める。

それから呟いた言葉は私の本音だ。

なんだかなぁ。

だって、あんなに一人になりたくてあの場所に逃げていたのに、いざ母親が居なくなったらこれだ。
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