私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

「ねえ。何がくだらないの?」

そんなこと聞いてどうするんだ。

関係ないじゃないか?

私のことは放っておいてくれ。

なおも睨みつけるけど、その人は顔色一つ変えずに私の顔を覗き込んでくる。

……帰ろう。

身を翻して足を踏み出す。

「あ、待ってよ!」

が、意に反して踏み出した足が止まる。

私が私の意思で止まったんじゃない。

そいつが私を力づくで止めているのだ。
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