私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

「朔って私より年上なの?!」

「え?ん?そうだっけ?」

「なんだ。朔だってたいしてハナのこと覚えてないんじゃん」

「違うよ?僕はハナのことをちゃんと覚えてる。

どんな話をしたか、あの一瞬をどんな風に過ごしたか。

僕は全部、覚えてる」

「ん?一瞬?」

「うん、一瞬」

「詳しくお願いします」

「やだなぁ。ハナってば本当に少しも覚えていないんだね?」
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