私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
私は下を向いて。
朔は上を向いている。
私は泣いていて。
朔は微笑んでいる。
「ハナ。僕と新しい約束を交わそうか」
新しいも何も私と朔が約束を交わしたことは一度もない。
だいたい約束は嫌いだ。
それは、見えない不安を相手を縛り付けることで解消しようとするもの。
それは、最後まで果たされることがない薄っぺらく虚しいもの。
それは、破った方を一生呪い続けるもの。
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