私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
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チーン。
小さな和室に大きく鐘の音が響く。
目の前ではお線香の煙がゆらゆらと立ち登っている。
その後ろでは私が見たことないまだ毛並みのいいシュガーと色の黒い剽軽な顔をした年老いた男の人がこっちを見ている。
例え動物や知らない老人だろうと直に死に触れたのはこれが初めてだった私は合わせた手に何を祈ればいいのか分からない。
「ハナちゃん、朔坊は放っておいてこっち来なー。
食ったことあるだろうけど三日月屋の羊羹切ってきたから召し上がれ」