私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
「え……、ここまできて新地開拓?」
「うーん、違うよ。
ほら、僕の知ってるこの場所には和菓子屋さんがあったんだ」
「ああ……」
でもそれは、
「こっちでしょ?」
私は朔と繋がっていない方の手で通りの反対側を指し示す。
「あれ?本当だ!やだ!僕ってば勘違いしてた」
朔の表情はコロコロと変わる。
まるで万華鏡を覗いてるかのようにコロコロコロコロ目の前を過ぎていく。