私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

ーーー

次に訪れたのは深く深くへと続く底の世界。

もう何度目になるか数えるのも億劫なくらい通い詰めたあの神社。

もうだいぶ暗くなってきている。

そのせいかその場所はやたらひっそりと私たちを受け入れてくれた。

長い長い石段を登って。

くすんだ赤の鳥居を潜って。

そうしてから今度は急な石段を下へと降りていく。

下に広がっているのは初めて見る真っ暗な世界で、私は柄にもなく一瞬だけ怯んでしまう。

だけど……。
< 316 / 388 >

この作品をシェア

pagetop