私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

更にはここへと向かう途中の道から、私には朔がどこへ向かっているのか分かっていた。

きっと朔はもう一度ここに来るだろうとは予測していた。

それでもやっぱり。

だけどそれは最後。

締めの場所としてだと思い込んでいた。

だって他に思い出の場所が見つからない。

朔の話だと私たちが最初に出会ったのはこの場所だ。

そして再会を果たしたのもこの場所で。

私にはまだ全然思い出せないけど、きっとここは朔とハナにとって一番の思い出の場所だと思う。
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