私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
第六章 君のいる場所。
僕がハナに初めて出会ったのは母さんの葬式前だった。
そのつい二日前、母さんは死んだ。
それはあまりにも唐突で自然な最後だった。
前の日の晩。
母さんは珍しく僕に甘えてきた。
宿題をする僕のことをずっと眺めていた。
ご飯を食べる僕にずっと笑いかけていた。
僕がシャワーを済ますのを窓から外を眺めて待っていた。
髪を乾かす間も、歯磨きをする間も。
用事を済ますべくために動く僕をずっと見ていた。