私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

返事もなく、振り向きもしないその子に苛立った。

だから無理矢理その子の視界に入り込んでみた。

だってとても気になったんだ。

深く沈んだその場所で、その子はじっと上を見上げていた。

恐らく小学生であろう女の子が、こんな場所で一人。

「わああああ!」

上から覗き込む僕の顔を見て、その女の子は尻もちをついた。

で、そのまま後ろへと後ずさる。

「無視からのその反応はさすがに酷すぎない?」
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