私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
その前は不思議そうな困惑顔。
その前は優しく微笑み。
その前は格好よく自身に満ち溢れ。
その前は少し怯えた顔で。
その前は……
「高学年にもなって一人称が名前って恥ずかしいから気をつけてたのになー」
真剣な顔で何もない場所を見上げていた。
「ハナはどうして上を見上げていたの?」
「……笑わない?」
ハナは不安げに僕を見上げてくる。
出会ってまだ数分なのに、僕はいくつハナの表情を見ただろう。