私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
そのまま廊下を進んで奥の突き当たり。
この時間には月の明かりが一番に差し込むその部屋へと訪問した。
部屋の中はやっぱり月明かりで明るかった。
少しだけ空いた窓の外からは他の部屋から漏れ出すテレビやラジオの音が入り込んで来ている。
きっとこの部屋だけが特殊なんだろう。
テレビでよく見るような沢山の管が繋がった機械も苦しそうに呻く声もない。
テレビやラジオと言った娯楽も電源が落とされたままだ。
ここには何もない。