私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

担当の看護師の鹿島さんは眠っている女の子に優しく話しかける。

「羨ましいなぁ。私なんていまフリーよ?

あーあ、華ちゃんが起きないなら私が朔くんをもらっちゃおうかなぁ」

「やめてくださいよ。

そもそも僕とハナは付き合ってませんよ?

完璧に僕の片思いです」

「そうかな?

朔くんが来ると華ちゃんが喜んでるように見えるんだけど?気のせいなの?」

「そうだといいなぁ」
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