私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

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五日前。

僕は日課にしている朝の散歩に出かけた。

いつもと同じ朝だった。

太陽は登り始めたばかりでまだ薄っすらと夜が残っていた。

植木には梅雨が光っていた。

地面には霜が降りていた。

まだ人のいない道を歩いた。

途中、散歩中のタロと千代ばあに会った。

「今日も寒いねぇ」
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