私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

「ハナ?本当にそろそろ起きないとダメだ。

起きて、ちゃんと口から栄養を摂らなきゃ。

人ってさ、案外簡単に死ねちゃうんだ。

だからさ、いまは生きていこうよ。

生きて、ちゃんと命を繋いでいこうよ。

そうやって奮闘してさ、いつか自然に終わりを迎えたらその後はゆっくり過ごせばいいじゃない?」

「花本さーん、そろそろ消灯だからねー」

廊下の外からは看護師さんが消灯時間前の巡回を始めだす。
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