私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
だけどどこに行く?
学校にも家にも居場所がない私は一体どこに行けばいい?
「知ってるよ」
俯いた視線の先でしゃがんだ朔の顔が私を見上げる。
朔の色の薄い瞳は柔らかく細められていた。
街に設置されたスピーカーから七つの子のメロディーが風に乗って運ばれて耳に届く。
「ちゃんと知ってる。ハナは優しい子だよ。
優しくて、強くて、それから笑顔がとても可愛い。
ハナは素敵な女の子だ。それと、少し強引かな」