私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
立ち上がった朔は男のくせにまたこてんと首を傾げながら問いかけてくる。
「それに勘違いじゃないよ。
僕はハナのことをちゃんと知ってる。
間違うはずがないよ」
誰が強引だって?
強引なのはあんたの方じゃないか。
「私はあんた……朔に会ったことなんてない。
優しくしたことも笑いかけたこともない。
だから勘違いだって言ってるの。
私は朔のことを知らない」
「うーん。そうだなぁ」