私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
冷えた身体を温めようと歩調をさらに早める。
ローファーが出す靴音がうるさい。
空気が冷たい。
足が痛い。
寒い。
こんなに寒いんだから早く家に帰ればいいのに、それでも私は家とは違う場所に向かっている。
放課後の学校を飛び出して、家に帰らずにただひたすらにあの場所に向かって歩みを進めている。
寂れた商店街を通って、古い民家を何軒も見送って。
何が植えてあるかもわからない畑の間を抜けて、あの場所に続く石段を一段飛ばしで駆け登る。