魔法使いの巫女少女Ⅰ

その日は大忙しだった。祭りのような騒ぎのなか未来は踊っていた。
「未来さまー！」
声援に答えるように未来は笑っていた。
躍りが終わって、未来は慎のことを探していたとき、
「未来さま！」
ひとりの少女が声をかけてきた。
「あなたは？」
「私は紗菜と言います。これをどうぞ！」
「ありがとう。この花は？」
「マーガレットです。おきに召されませんか？」
「いいえ。ありがとう。」
そう言うと未来は紗菜とわかれた。
すると、
「未来。」
慎が声をかけてきた。未来は慎のそばに行き、笑って聞いた。
「慎！どうだった？」
「とても良かったよ。」
「嬉しい♪ありがとう。」
「これからもグループで踊るの？」
「ううん、今日限りで終わりだよ。」
「そうなんだ。」
そう言いながら、1日を2人は過ごした。
それからしばらくして未来は学園のアイドルになったのだった。