魔法使いの巫女少女Ⅰ
凛は式神を使って一部始終をみていた。
そして、式神を回収し、舞がいたほうを見て言った。
「次に未来がいく方角は…」
「凛、見つけた。」
後ろから声をかけられ振り向いた。
そこには未来が立っていた。
「次に近かったのは私だった?」
「うん。」
「私の次は?」
「佳だよ。その次がオリガ。1番遠いのが慎。」
「そっかー。…で?」
「捕まってくれない?」
「う~ん。嫌って言ったら?」
「捕まえる。」
「未来、もしかして…」
「?なに?」
「…ううん、何でもない。」
「じゃあ、捕まえるね。」
未来が動こうとしたとき、凛は両手をあげて言った。
「降参。」
「…いいの?」
「うん、時間ないんでしょ?」
「………」
未来は答えずに凛に触れた。
凛は短剣にマークがついたのを見て言った。
「残り2人だね。」
未来はきょとんとしたが、すぐに消えた。
それを見て凛は時計を見た。
鬼ごっこ開始から10分たっていた。
「15分以内に佳とオリガを捕まえないと、慎を捕まえられないよ…」
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