魔法使いの巫女少女Ⅰ
「このように魔法陣は複数重ね合わすことにより威力が増しますが………」
魔道理論の授業は退屈なものだなぁと思いながら未来は受けていた。
「では実際にやってみましょう。」
先生の指示により皆が複合魔法をやろうとしていた。
だが……
「先生!」
「なんでしょう?」
「出来ないよー!」
想像通り出来る者は少なかった。
「まぁ初めのうちは出来ないかもね。」
「はーい」
そんな会話を聞きながら未来は魔法陣を描いていった。
「rain、rights!」
そう言うと魔法陣が出来ていた。
「さすが、神木さんね!」
「未来すごい!」
そう言われて未来は恥ずかしそうにしていた。が、未来は不思議に思っていた。
(いま、私はなんの呪文を言ったの…?)
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