魔法使いの巫女少女Ⅰ
「風より生まれし精霊よ…
  いまここに姿を示せ!」
あれから1週間が過ぎた頃ー。
楓がそう唱えると小さい精霊が姿を現した。
それをみて、慎、オリガ、洸は拍手をしていった。
「スゴい!楓、出来てるよ!」
「やったー」
みんな楓を誉めていた。
未来はその光景を窓から見ていた。
「楓、できるようになったんだ…。」
自分の部屋で未来は小さく呟いた。
その時ノックされ、声がかかった。
「姫様、ピアノの練習時間です。」
「…わかりました。ありがとう、アーサー。」
そう言うと未来は部屋を出た。
そうしてまたつまらない日常が始まるー。
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