魔法使いの巫女少女Ⅰ
「姫様、失礼します。」
そう言うとアーサーは扉を開けた。
そして、ベット近くのカーテンを開けた。
「………」
ベットのなかで小さく動いていた。
それでも起きそうになく、アーサーは声をかけた。
「姫様、朝ですよ。」
「………まだ寝る…」
「駄々をこねないでください!」
「……アーサー。」
「なんですか?」
「私はいつまでこのままなの?」
「姫様は気になさらなくてよいことです。
それより、早く起きてください。」
未来はベットから出て窓に近づいた。
アーサーはココアを入れてテーブルにのせていった。
「ココアを入れておいたので飲んで頭を起こしておいてください。
朝食の準備が出来次第お呼びします。」
そう言ってアーサーはメイドを呼んだ。
「身だしなみも整えておいてくださいね。」
それだけ言うとアーサーは部屋から出た。
メイドたちはドレスを何着か出して未来に差し出していた。
未来はその中からラベンダー色のワンピースタイプのものを選び、メイドたちは着せ替えた。
髪を結い終わり、メイドたちは部屋を出た。
未来は鏡の前に立ち、くるりと回った。
シャン…シャラン…。
鈴の音が部屋に響いて未来は回るのをやめた。
そして、鏡を覗き込んだ。
髪飾りに小さな鈴がいくつもついていた。
(これをはずしたら、外に出てもばれないかな…?)
そう思って髪飾りに手を近づけたときー
「姫様、朝食の準備が出来ました。」
アーサーが扉をノックして声をかけた。
未来は扉のほうを向いていった。
「部屋に運んできてください。」
「自室で召し上がるのですか?」
「ダメでしょうか?」
「……いえ、では陛下に伝えてからお持ちします。」
そういうと、アーサーは離れていった。
未来はほっと安心して髪飾りをはずした。
「……髪飾りをはずしてはいけませんよ。」
「…!」
未来が後ろを向くとアーサーが立っていた。
アーサーはとくになにも言わずに再び髪飾りを着けた。
シャラン…。
また、鈴の音が響いた。
未来はアーサーから目を背けていった。
「…ごめんなさい…」
「そんなに外に出たいのですか?」
「出たいよ、みんなと遊びたいよ。」
アーサーは髪飾りに手を近づけ、鈴を鳴らした。
シャラン…シャン…。
「この音が何を意味しているか分かっているのですか?」
「私の居場所を教えているんでしょ?」
「その通りです。」
未来は鈴に手を近づけ、鈴を鳴らした。
シャラン…シャン…。
アーサーはテーブルに朝食をのせ、椅子に座るよう促した。
未来は椅子に座り、ココアを飲みながらアーサーを見た。
アーサーは、特に気にも止めずに聞いた。
「スコーンとクロワッサンどちらに?」
「…クロワッサン。」
パン皿にミニクロワッサンを2つのせ、後ろに下がった。
未来は黙々と食べることにした。
暫く黙っていたアーサーが口を開いた。
「では、本日は外出しますか?」
「……えっ…?」
未来はティーカップを置いて後ろを振り返った。
アーサーはもう一度言った。
「本日は外出しますか?」
「いいの?」
「まぁ、息抜きする程度になら…」
「行く!」
未来は笑顔で答えた。
アーサーは少し笑って片付けを始めた。
未来は出掛ける準備を始めた。
アーサーは全てを片付けて部屋から出た。
未来はアーサーが部屋から出たのを確認して、嬉しそうに呟いた。
「久しぶりに外に出られる…!」
その独り言を聞きながらアーサーは扉の前で呟いた。
「…申し訳ありません、姫様。」
そう言うとアーサーは扉を開けた。
そして、ベット近くのカーテンを開けた。
「………」
ベットのなかで小さく動いていた。
それでも起きそうになく、アーサーは声をかけた。
「姫様、朝ですよ。」
「………まだ寝る…」
「駄々をこねないでください!」
「……アーサー。」
「なんですか?」
「私はいつまでこのままなの?」
「姫様は気になさらなくてよいことです。
それより、早く起きてください。」
未来はベットから出て窓に近づいた。
アーサーはココアを入れてテーブルにのせていった。
「ココアを入れておいたので飲んで頭を起こしておいてください。
朝食の準備が出来次第お呼びします。」
そう言ってアーサーはメイドを呼んだ。
「身だしなみも整えておいてくださいね。」
それだけ言うとアーサーは部屋から出た。
メイドたちはドレスを何着か出して未来に差し出していた。
未来はその中からラベンダー色のワンピースタイプのものを選び、メイドたちは着せ替えた。
髪を結い終わり、メイドたちは部屋を出た。
未来は鏡の前に立ち、くるりと回った。
シャン…シャラン…。
鈴の音が部屋に響いて未来は回るのをやめた。
そして、鏡を覗き込んだ。
髪飾りに小さな鈴がいくつもついていた。
(これをはずしたら、外に出てもばれないかな…?)
そう思って髪飾りに手を近づけたときー
「姫様、朝食の準備が出来ました。」
アーサーが扉をノックして声をかけた。
未来は扉のほうを向いていった。
「部屋に運んできてください。」
「自室で召し上がるのですか?」
「ダメでしょうか?」
「……いえ、では陛下に伝えてからお持ちします。」
そういうと、アーサーは離れていった。
未来はほっと安心して髪飾りをはずした。
「……髪飾りをはずしてはいけませんよ。」
「…!」
未来が後ろを向くとアーサーが立っていた。
アーサーはとくになにも言わずに再び髪飾りを着けた。
シャラン…。
また、鈴の音が響いた。
未来はアーサーから目を背けていった。
「…ごめんなさい…」
「そんなに外に出たいのですか?」
「出たいよ、みんなと遊びたいよ。」
アーサーは髪飾りに手を近づけ、鈴を鳴らした。
シャラン…シャン…。
「この音が何を意味しているか分かっているのですか?」
「私の居場所を教えているんでしょ?」
「その通りです。」
未来は鈴に手を近づけ、鈴を鳴らした。
シャラン…シャン…。
アーサーはテーブルに朝食をのせ、椅子に座るよう促した。
未来は椅子に座り、ココアを飲みながらアーサーを見た。
アーサーは、特に気にも止めずに聞いた。
「スコーンとクロワッサンどちらに?」
「…クロワッサン。」
パン皿にミニクロワッサンを2つのせ、後ろに下がった。
未来は黙々と食べることにした。
暫く黙っていたアーサーが口を開いた。
「では、本日は外出しますか?」
「……えっ…?」
未来はティーカップを置いて後ろを振り返った。
アーサーはもう一度言った。
「本日は外出しますか?」
「いいの?」
「まぁ、息抜きする程度になら…」
「行く!」
未来は笑顔で答えた。
アーサーは少し笑って片付けを始めた。
未来は出掛ける準備を始めた。
アーサーは全てを片付けて部屋から出た。
未来はアーサーが部屋から出たのを確認して、嬉しそうに呟いた。
「久しぶりに外に出られる…!」
その独り言を聞きながらアーサーは扉の前で呟いた。
「…申し訳ありません、姫様。」