魔法使いの巫女少女Ⅰ
たった一言……。
慎は未来に言いたかった言葉を言うことはできなかった。
「また、明日。って言いたかったな……。」
「きっとまた明日会えるよ、慎。」
「洸兄……。」
「だから俺たちも帰ろう、慎。」
そう言うと洸は村に向かって歩き始めた。
慎はもう一度城のほうを向いていった。
「また明日……未来。」
それだけ言うと慎は洸の後をついていった。
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