魔法使いの巫女少女Ⅰ
ボフッとベットの枕に顔を埋め込んだ。
「分かってるわよ…わたしの決断が間違ってることぐらい…。」
楓は泣きたい気持ちを押さえようとするが、やっぱり泣いてしまう。でも、本当に泣きたいのはきっとあの娘の方なんだと思うと泣けなくなってしまう。
本当に自分が惨めに感じてしまう。嫌になってくる。こんな私でも彼女は優しくしてくれてたのに…私は彼女を殺そうとばかりしてしまう。そんな私を許してくれる彼女をそれでも好きになってしまう。大切に思えてくる。だからこそ、今度は殺したくないと思う。だって、もう嫌なんだから…。たった一人しかいない、私を友と呼んでくれた大切な親友を…。
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