魔法使いの巫女少女Ⅰ

「はーい、出席とるわよー。赤松ー…」
学園が襲われてから未来は学校に来ることが少なくなった。
いつもならこんなことはないのに。
あっても忙しいからと笑って何処かへ行ってしまう。
そんな日々が続いたある日ー。
「神木ー。」
「はーい。」
未来の式神が学校に来るようになった。
みんなは気づいていないようだけど、なんとなく嫌な感じがする。
今までこんなことがなかったから本当に未来がいなくなってしまうんじゃないかっていう予感が頭から離れない。
そう思うと、居てもたってもいられなくなって言った。
「先生、ごめんなさい。体調が悪いみたいなんで早退します。」
「はいよ～、神崎は早退だな～。気をつけて帰れよ～。」
先生にそう言われて教室を出た。