魔法使いの巫女少女Ⅰ
スキアは未来の後ろを歩いていた。
あの後、スキアは未来に言った。
『殺さなくてよいのですか?』
「起きたところで何もできないわ。それに終わっているだろうしね。」
そうそっけなく答えた未来に違和感があった。
(彼女はだれだ?)
スキアがこれまでに呼ばれたのは今回で2度目。
だが、どちらとも違う雰囲気に少しばかり戸惑った。
自分と交わした契約を忘れているのではないかとー。
だが、そんな思いはすぐに消え去った。
「安心なさい、あなたの望む通り面白いものを見せてあげるから。」
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