生存税




「暑っ..。」




翌日の朝。
少し遅めに起床し、ポストへと足を運んだ。





日差しがてらてらと自身へと当たり、暑さを感じる。

蝉が鳴き、朝の独特な新鮮な匂い鼻で感じ、都会との違いを目の当たりにする。

都会では、こんな事なかった。

マンションに住んでいたから、日の光に当たることも少なかった。






なんだか、気分が晴れたようで。

今まで抱えていた重荷も消え、肩が軽くなった。すっきりとし、少なからず気持ちいい。





ポストに手を突っ込むと、3枚のチラシと一枚の真っ白い紙が入っていた。


チラシはごく普通の宣伝のカラフルなチラシ。


真っ白い紙は真っ二つに折られていて、ノートから切った後のように端がびりびりだった。



見る限り、普通のチラシの部類では無い。




手紙のようなものだ。





ゆっくりと折り目を開いて内容を読んでみた。




殴り描きのようで、とても短い。












´´この町からは早く出て行った方が良い。´´








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