生存税
だけど、本当に考えてみれば人と全くすれ違わない。よっぽど、住民が少ないのだろうか。
「悪い街じゃ、ないと思うんだけどな...。」
確かに、都会ほどの便利さはないものの自然は豊かで心地がいい。
やはり、考えすぎなのだろうか。
田舎ならではのものだろう。
そんな時だった。
ピンポーン----.
引っ越してきて初めてのインターホンが鳴った。
僕を知る人はまだ少ないはずだ。
一体誰が僕にようがあるんだ..?
「はーい。」
ガチャ、とドアを開いた。
その先に待っていたのは、スーツ姿の男二人だった。