魔法科高等学校a組
その視線の先をたどれば、同時に大きな声が耳へ響く。
「どうして…
私は、ずっと日向君のことが好きなの!
ね?だから__」
そう、男の子にすがる女子。
一方男子は見向きもしないで通りすがり、こっちへ向かってくる。
あ、そっか。私の後ろがドアなんだっけ。
邪魔にならないように横へ避けると___
「あ、いたー!十和、席あったって!
あ、それよりさっきのみた?」
「……男子と女子の?」
「うん。それそれ!
すごいよねー大胆すぎっ!」
さっき、すれ違う時に男子の方と目が合ったのは……なんだったの?