魔法科高等学校a組
お祖母様なら、どんな手を使ってでも長男と婚約させると思っていた。
「那月家の長男よりも次男の方が全てにおいて上なのです。
そして、先日那月家の後を継ぐのも次男となりました。」
…なるほど。それなら納得だ。
お祖母様がわたしに用意した婚約者が次男なのも。
この世間で長男の話を聞かないのも。
長男は、弟に座をとられ悔しくはないのだろうか。
「要件は以上ですので、部屋に戻り勉強に取り組みなさい。」
「…はい。」