魔法科高等学校a組
「はい!俺やります!」
中川くんが元気よく手を挙げる。
寮の部屋も近いということで、仲良くなった中川くんはランキング2位。
どんな使い魔を召喚するか胸をわくわくさせる。
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「ファンリル!?」
クラスメイトの叫び声が響く。
無理もない、中川くんが召喚させたのは最上級の使い魔。
ファンリルとは、見た目は巨大な狼で気性が荒く扱うのは難しいと言われる。
「ファンリルとは凄いな…」
『この少年には負けたよ。
私を見た瞬間から凄いしか言わないからな。こっちがバカバカしくなってきた。』
そう告げるファンリルは想像よりも優しく、今まで誤解していたのかもしれない。