魔法科高等学校a組

名門家の重み





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昼休みになると、千里ちゃんが私の席に来るのはもう日課みたいなもの。




「今日那月くんやすみだったよねー。」



「……そういえば。」


隣の席を無意識に見ると、いつも見える横顔はなくその先の景色がみえる。



「風邪かなぁ。そのせいで今日の女子は元気がないんだよ。」



「ははは…恐るべし那月くんだね。」


苦笑しながらも、周りの女子を見ると確かに笑顔が少ない。


まあ、王子だって言われるぐらいだしね。






「同じ寮なのに気がつかなかったなー。」


「まあ、あの人あんま人と関わらないしね。」





その後も千里ちゃんとたわいもない話を続けるが、何処か引っかかるものが頭に残っていた。





__________
______



「だから、この公式はこうなるわけ。次にこの問題は____」




数学はどの学校にもつきものだな。

まあ、違うところと言ったらチョークが浮いてることぐらい。



結局あの部屋のこともわからずじまいでほっときぱなしだし。




『十和様、十和様!』


「…せ、せしる?」

今授業中だから出てきちゃダメ。


と、小声で伝えるがそんなことどうでも良いという様子。



『十和!早く!一大事なんだから!』


ラピス?




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