魔法科高等学校a組



教室のドアを静かに閉めると、2人を連れて物陰へ行く。



「何かあったの?」



『裏庭まで行ってください。早くしないと死んじゃいます!』



…し、死ぬ!?



「え…だれが死ん『早く!』



「…はいはい!
____吹き抜けたる天駆ける風よ、我に風の力を与えん“レィウィング”」




2人ともいつもは授業中は、学園周りを散歩してる。

こんなこと今まで一度も……





裏庭に着くと、最初に目に入ったもの。



それは……



「な、那月くん!?」


倒れている那月くんだった。



「那月くん!分かる?」



返事はないけど、息はしている。
死んじゃうってこのこと……




「__大地に満ちたる命の躍動、汝の傷を癒せ“ヒール”(治癒)」



那月くんの身体の傷は徐々に少なくなっていくけど…



「これ…魔法で傷つけられて…」


魔法で傷つけられたなら私には…完全には治せない。



「ラピス、セシル!
私の部屋まで運んでくれない?」



『もちろんです!』

『おやすいごよう!』



「うん…ありがとう。」




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