魔法科高等学校a組
「はい?…ちょ、理解ができない。」
那月君はひと息吐く。
「那月家って使えない奴はすぐにきるからよく恨まれるの。」
「……じゃあ、あの人たちは。」
「元、那月家の騎士隊にいた奴。」
その言葉に軽く相槌を打つものの、頭をドンキで殴られたようなショックが伝わる。
いつ、誰に襲われるかもわからないなんて………
「…那月君、いつの間にか居なくなってそうだね。」
那月君は驚いた表情を見せる。
それから、少しものおかしそうに微笑む。
「ねぇ、お祖母様に婚約破棄のことちゃんと言っとく。
那月君、婚約したくないんでしょう?」
怒られるかもだけれど、これ以上那月君に重荷を背負ってもらう必要はないと思った。
「婚約破棄したい?」
質問を質問で返されるという現状に少しばかり考える。
「…わかんない。」
こんなことを言って、本当はしたくないのかもしれない。
お祖母様とは関係なく、那月君の良いところを沢山知ってしまったから。
「保留にしとこっか。」
その言葉にどれだけホッとしたか、彼はもちろん
____私も気がつかなかった。