魔法科高等学校a組
○☆
「ねえ、昼食べに行かない?
……あ!もしかしてお弁当だったりする?」
「ううん。学食で食べようと思って。」
自己紹介。
なんて大それたものはなかったけれど、話しかけてくれるひとは沢山いた。
みんな、私が篠咲家のものと知らないから。
知っていたら話しかけるはずがない。
前からそうなのだ。
お祖母様に何かを話すのが怖いのか。
私が魔法で攻撃してくるかもしれないから怖いのか。
その中でも、話が弾み一緒に行動するようになったのは悠畑千里ちゃん。
髪は、肩ぐらいの明るい子。