笑って、なんて。
アイコンをタップし新しい友達が一人増えました、と画面に表示された。


携帯をしまってから芝生に座り、会話を始める。



「そういえば、もうすぐで学校始まりますね」


そう言って明るく振る舞う。


「あぁ...そっか、もうそんな時期か」



そんな時期…?


「爽晴さんは学校楽しいですか?」



「......うん。千歳ちゃんは?」



少し間があったような気がした。


それに笑ってるけれど悲しそう。


やっぱり友達いないのかな。



「私は...私も楽しいです」



「そっか」
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