笑って、なんて。
「爽晴さんはおいくつですか?」



「17歳だよ。千歳ちゃんは?」



「16歳です。いとつ上だったんですね。じゃあ身長は何センチですか?」



心地よい涼しい風が吹く中で私は質問を続ける。



「175センチぐらいかな」



「じゃあ好きな食べ物」



「うーん、グラタンとか…?えっと、急にどうした?」



唐突すぎたのだろう。首を傾げこちらを向く。




「…爽晴さんのこと何も知らないから。もっと知りたいです…」



思わず涙ぐんだ眼をぎゅっと我慢し、お互い目を合わせる。


今まで何回か会っていたけど、今思えば爽晴さんのこと何も知らなかった。



「僕も千歳ちゃんのこと知りたいから質問していい?」



「もちろんです。早速なんですけど嫌いな食べ物はありますか?」



「ピーマンかな…?」
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