笑って、なんて。
「あはは可愛いですね。じゃあ次は…」



いくつか二人とも質問をして、お互いを知っていった。


爽晴さんは私より一つ上の十七歳で趣味は絵を描くことで、あとは弟さんがいるらしい。


他にも沢山のことを知った。


誕生日は八月十四日。


その日は初めて爽晴さんと会った日だった。


誕生日の日にとんでもない対応をしてしまった事を謝ったが爽晴さんはそんなことは気にせず大丈夫だよと優しくまた笑った。


そして、長いようで短い時間は過ぎてしまい、名残惜しい気持ちを隠し、家に帰った。


そのあとは言うまでもなく、ずっと部屋に引きこもっていた。
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