あんたなんか大っ嫌い。
学校の校門についた。
「はぁ 行きにくいよ―」
とボツボツいいながら
門をくぐった。
教室に行きバックをおいたとき―――…
ガタッ
!?
「――…愛里?」
え……………
「矢崎……」
矢崎はロッカーにひじをおいてこっちを見ていた。
矢崎陽-ヤザキヨウ-は――…
中学生から仲のいい友達。中学2年から
悪くなって
金髪に染めたり
タバコを吸ったり
とにかく悪いことばかりしている。
「入学式は…?」
オドオドしながら聞くと
「行かね。」
と嫌そうに言った。
「あたし行くねっ」
とバックをロッカーに入れて立ち上がったとき―――…
「待て」
腕をつかまれて―――…
ちゅ
は?
「好きだ」
「……大っ嫌い!」
バン!
と教室から出た。