ひとつだけ


あれ?

ここはどこだ?

めをあけると、ボクはみたこともいったこともないやまのなかにいた。

そこはボクがむかしあみちゃんとなんどもみたほんにでてくるような”くらくてうっそうとしたもり”のようなところだった。


あれ?
だれもいないよ。

あみちゃーん、いないな。

ボクどうしてここにいるんだろう。


だ~れもいないや。

やだな、こわいな。

とりあえず、だれかいないかさがしてみよう。


あれ?

しばらくあたりをあるいていると、めのまえにぼんやりとしたあかりがともったおみせがあった。

うん、これもあみちゃんとみたほんにでてくるまじょのおうちってカンジのつくり。

どうしようかな。

でも、なんにもないし、だれもいないし。

うん、ゆうきをだしてはいってみよう!


ドアにはすずがついていて、あけるとシャリンシャリンっておとがした。

みせのなかはやっぱりあみちゃんとなんどもくりかえしみたあのほんにでてくるようなカンジだ。

モノがぐちゃぐちゃにおかれてて、なんだかよくわからないモノとか、ニンゲンがこのみそうにないひからびたカエルとかがはいったビンとか、とにかくいかにもってカンジのモノがたくさんある。

あーあみちゃんといっしょにきたかったなぁ。
あみちゃん、きっとよろこんだだろうな。


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