アオハル紙飛行機






「なっにすんのよぶぁわぁあーか!!」

『馬鹿に馬鹿って言われたくねーんだよブース!』

「お前だって平安時代に生きてたらブスだかんな調子乗んなよ平安ブス!」

『うっせお前みたいに現代ブスじゃないだけマシなんだよ双眼鏡めり込ませたような顔しやがって!』

「あんだと少女漫画主食野郎!」

『食ったことねーよばぁああか!』

「例えに決まってんだろそれもわかんねーのかよさすが真奈美お花畑!」

『“ちゃん”を付けろって言ってんだろうが・・・!』









2人で頬を両手で引っ張り合う。高校生男女とは思えないほど幼稚でいて、尚且つ真剣な喧嘩。






時々座っているアオに手を振り払われて伸ばす。しかし腕の長さがネックになって私だけジタバタしているだけになったのでアオの脛に蹴りを入れる。








『いった・・・!はあ?痛いんですけど、暴力はんたーい』

「今まで私のほっぺ引っ張ってきたのは何処のどいつですかね」

『さあ?勘違いしてるんじゃないですかぁ?毎日ゴリラばっかり見てるから』

「お前しかいねえだろアホ!アホの国から生まれたアホ!」

『アイアムジャパンだばーか!』







また取っ組み合いの喧嘩になる。そこで完璧外野の夏子は、いつの間にか夏子の隣にいた故原くんに「ジャパニーズだよね」という冷静な突っ込みをしているのが聞こえた。






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