アオハル紙飛行機





元気溌剌に立ち上がった時にふと気づく。隣から生気が消えていることに。



前の設楽会長も苦虫をかみ潰したような浮かばない顔をしているが、隣に視線を向けて固まる。



アオはソファーの上に体育座り。なるべく身体を小さくすると一心不乱に何処か一転を見つめて顔を真っ青にしている。そして僅かに震えている。





「アオ」

『ヒィっ・・・ツジが1匹ー・・・、』




この反応は、まさか。




「・・・もしかしてアオも怖いの、だめなの?」

『は、はあ?べべべべ、別に、怖くにぇ、ねえっし!はあ?何俺そんなに怖がってるように見っ、見える?』

「うん、見える」

『ぶわっ、ぶぁわーか!別に怖くねーし。ただのツンデレだし』

「アオのツンデレに需要なくない?」





明らかに強がるのが見え見えで相手をするのも疲れたので設楽会長を連れてオカルト部に行こうとする。




すると、ガシィ!と膝を暖かい何かに掴まれた。驚きながら振り返ればソファーの上に倒れ込んで私の足に縋り着きながら少し泣きそうな顔で私を見上げ懇願してくるアオ。






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