アオハル紙飛行機






『こっ、こんにちは!!もう1度自己紹介させて下さい。僕の名前はッ!飛田 仁史です!〈コミュ障全力友達急募中〉です・・・!!!よっ、よろしくお願いします!』






大きな声でクラスメイトに言葉をぶつけると頭をガバッと下げた。




すると状況が飲み込めなかったクラスメイト達の吹き出すような笑い声が1人、2人と聞こえてくる。



飛田くんが顔を上げた先には、しっかりと飛田くんを見つめ返して笑ってくれるクラスメイト達がいた。





飛田くんが嬉しそうに涙を堪えるのを見た私達は取り囲まれる前に急いで撤退する。廊下からでも騒がしい声が聞こえてきて思わず口元が緩む。





2人で段ボールを片すために部室へと歩き出す。隣のアオは相も変わらず億劫そうに上履きの踵を吐き潰して歩いている。





「飛田くん、友達できるね、きっと」

『さあ?』




半笑いで1人満足気なアオに軽くイラッとしたので思いっきり横っ腹を殴って許すことにした。






5度見されたら
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もう友達と言っても
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過言ではない
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