アオハル紙飛行機







『なんでアオハル部創るために俺を選んだの』

「あーひょれわあひゃしぎゃ」

『え?なんて?何言ってるかわかんない。ゴリラ語?』

「(お前のせいだよ)」





憐れな私の顔を見下ろしクスクス笑うアオにイラッとしたので奴の左腕をつねる。





『ッいった!はあ?痛い痛い痛い病院行きだこれどうすんの入院になったらあーもー俺夜の病院とか無理だよ』





アオの頬を引っ張りながら私は頭の片隅でほぼ1年前のアオハル部創設の時を思い出していた。






──1年前──




恋する乙女は最強都市伝説にもなれると思う。そんなことを本気で思い始めた高校1年の5月。





「お願い先生!あそこの部室いま誰も使ってないんでしょ!?」

『無理却下』

「なんで!」





学年主任に抗議することこれで18回目。


勝部先輩に恋をしてから色んな場所で勝部先輩絶景ガン見ポイントを探していた。その末に見つけたのが以前の女子茶道部の部室前で。






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