アオハル紙飛行機
部記録その19
何事も準備の際に「ちょっと男子ー」という女子の声は全国共通だと思う
ここ最近、ぐっだぐだな高校生活で何か変わったことがあるとすれば。
『そっち暗幕足りてるー?』
『1つ足りない。ちょーだい!』
『この看板作ったの誰、すげえセンス!』
『え?どれどれ、うわっ、マジだやべえ』
『てかこれ、きっちゃん?めっちゃそっくり』
『明日さー、他校の友達来るんだけど大学生の彼氏連れてくるとかもうなんなのーあー羨ましい・・・!』
『いや私達もチャンスあるって。毎年文化祭マジックでリア充増えるし』
明日の文化祭に尋常なく活気溢れる生徒達に先生達も例外なくバタバタしている。これと、あとひとつの大きな変化が。
『青井先輩っ!今からどこいくんですか?』
『職員室』
『佳菜子も一緒に行ってもいいですか!』
『あー、やっぱりトイレだったわ。男子トイレ来る?』
『行くーっ!』
『いや何言ってんのマジで黙って』
職員室に向かうために私と一緒に歩いていたアオに飛びついてきたのは一学年下の女の子、藤井 佳菜子ちゃんだ。
私とアオを見つけるなり、すっ飛んで来た。すぐさまアオの腕に自身の腕を絡める。